インプラント以外の選択肢
患者様にとって最適な治療法をご提案致します。
POINT「インプラント治療が
一番良い治療法とは限らない」
これはとても重要な考えです。
歯を失った部分の治療には、インプラント以外に入れ歯やブリッジなどの治療法もあります。
インプラントには、たしかに他の治療にはないメリットがたくさんあります。ただ、他の治療より全ての面で優れている訳ではありません。インプラントは外科処置が必要であり、それがどうしても不安な方もいらっしゃいます。その時は、一度、入れ歯にトライしてみるのも一つの選択肢だと思います。また色々な医院で話を聞いたからといって、インプラントだけが唯一の治療法と思いこまないで下さい。あなたにとってインプラントが色々な意味で負担が大きいと感じれば、それは「いまインプラント治療をする時ではない」のかもしれません。
あなたが心から「インプラントがしたい」と思える時が、治療をする時です。インプラント治療のメリット・デメリットの説明をしっかり受け、結論を急ぐことなく、ゆっくり考えることが大切です。
奥歯を1本失うだけで、
「噛む力」は
大幅に低下する?!

人間の歯は28本あります。
このようなお話を患者様にすると、
「28本もあるのだから、1本ぐらい無くなっても大丈夫 でしょ?」と仰る方が非常に多いことに驚かされます。
最初にきっぱりお伝えしておきますが、そのようなことは全くありません。
奥歯を1本失ってしまった場合だけで噛む力は大幅に低下してしまいます。
この事実をみなさまはご存知でしたでしょうか?
歯を失ってしまえば噛む力が大幅に低下するだけでなく、上の歯を失ってしまった場合においては、
そのまま放置しておくと 、失ってしまった歯の両隣の歯が倒れこんできます。
これが下の歯になると、上の歯が下に落ち込んできます。
歯を失った場合の
治療法には
3つの選択肢があります

インプラント・ブリッジ・入れ歯
【3つの選択肢】
歯を失った場合には、「インプラント」「ブリッジ」「入れ歯」の3つの選択肢があります。
本題に入る前に、まずはそれぞれの治療法をご紹介してまいります。
インプラントとは?
様々なメディアで「インプラント」は取り上げられておりますので、この言葉を耳にしたことがある方は多いかと思います。
インプラント治療は、歯を失ったところを回復する治療としては、現在の歯科医療において最先端の治療方法だと言えます。この治療法では、歯を失わ れた箇所に人工のネジを埋め込み、その上にかぶせものを装着します。それにより、天然歯と同程度の噛む力まで回復することが可能です。
後述するブリッジや入れ歯と異なり、周囲の天然歯に負担を掛けることもなく、見た目においてもほとんど自分の歯と変わらないこともインプラントの 特徴です。
治療法によって
噛む力は
何倍も異なります!

上記の図をご覧ください。
みなさまにご覧頂きたいのは、赤枠で囲んだ「かみ応え」という項目です。
ご説明するまでもありませんが、
インプラントであれば天然歯とほとんど変わらず噛むことができます。
それと比較してブリッジでは「噛む力」は天然歯の6割であり、
入れ歯においてはなんと天然歯の1/3しか噛むことができないのです。
ブリッジや入れ歯にしたことがない方は、噛む力が弱くなることにピンと来ないかもしれません。
ただ、ひとつ覚えて頂きたいことは、みなさまが想像している以上に
「噛む」という行為は人間が生きる上で必要不可欠な行為だということです。
POINTインプラント・ブリッジ・入れ歯
【 耐用年数比較 】

耐用年数比較
◆ 入れ歯 … 4年経過後に50%の入れ歯が破損・不具合などで作り直しになります。
◇ ブリッジ … 8年経過後に50%が破損・不具合などで作り直しになります。
◆ インプラント … 10年経過後でもわずか4%のみが破損・不具合で作り直しとなります。
[出典:インプラントジャーナル]
50%に到達するにはまだまだ時間的余裕があり、しっかりしたメンテナンスを行っていれば、生涯を通して使用できることが分ります。この統計により、インプラントが他の治療法と比べどれだけ安定性・信頼性があるか理解して頂けたと思います。
歯は一度失ってしまうと、二度と取り戻すことができません。とはいえ、近年、様々な治療法の発達によって歯を失う前の健康的な状態に近づけることができるようになってきました。もちろん、患者さんの状態によって一概には言えませんが、それぞれの患者さんに合った最も良い方法を見つけくれる歯医者さんに通うことが大切になります。
患者さんの症状によって最適な治療は変わってきます。近年ではインプラントがとても注目を浴びてますが、患者さんの症状や状態によって、どのような治療が最も良いのか、うまく使い分ける必要あります。
入れ歯
入れ歯のメリット
◆ 治療期間での咀嚼機能の回復が期待できる
◇ 保険での治療も可能である
◆ 介護者の負担を軽減できる
◇ インプラントなどに比べて安価である
歯を失った場合の治療法としては様々なものがありますが、それぞれに利点・欠点があります。その中でも入れ歯のメリットとしては以下のものが挙げられます。
入れ歯にするかどうかお悩みの方は、ぜひ一度歯科医院でご相談ください。
歯が1本も残っていないケースでは、総入れ歯(総義歯)による治療になります。健康保険で適応できる総入れ歯はプラスチック製のものしかありませんが、保険適用外の総入れ歯には様々なタイプがあります。
【 総入れ歯以外の治療法 】
健康保険では総入れ歯以外の選択肢はありませんが、保険外であればインプラントが可能となる場合もあります。
歯が抜けてしまい、ブリッジの適応とならない場合には、部分入れ歯による治療になります。
保険治療の場合には金属(クラスプ)が付いたタイプの部分入れ歯しか選択肢がありませんが、保険外の場合にはクラスプが付いていないものなど、様々な種類のものを選ぶことができます。また、保険外治療の場合にはインプラントが可能となる場合もあります。
【 部分入れ歯以外の治療法 】
部分入れ歯以外の治療法には、ブリッジやインプラントがあります。
入れ歯の種類
歯科技工士との打ち合わせのもと、
よく噛める入れ歯をお作りいたします。
素材 |
金属床 |
磁石式 |
写真 |

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特徴 |
金属で薄く床を作ります、
変形も少なくフィット感が良い |
歯の根、インプラントに磁石でくっ付けます
がたつきません |
丈夫さ |

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快適性 |

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味の感じ方 |

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長所 |
・フィット感が良い ・ 熱が伝わりやすく食べ物をおいしく食べられる |
・簡単に取り外しが出来る ・磁石で留めるためがたつかない |
短所 |
・費用がかかる ・自分の歯より硬い |
・MRI診断に影響がある |
費用 |
¥418,000〜1,650,000 (税抜¥418,000〜1,650,000) |
支台歯/1本 ¥55,000(税抜¥50,000) |
治療期間 |
約2〜5週間 |
約2〜3週間 |
素材 |
ノンクラスプ(部分床) |
スマイルデンチャーシリコン |
写真 |

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特徴 |
強硬度のプラスチックで金属を使わないで
とめることが出来ます |
シリコン製のため
歯ぐきに優しくぴったりとフィットし、
痛みが少ない |
丈夫さ |

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快適性 |

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味の感じ方 |

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ポイント |
金属が目立たない |
金属が目立たない |
長所 |
・金属が見えないので審美的 |
・金属が見えないので審美的 |
短所 |
・長期的には再製が必要 |
・長期的には再製が必要 |
費用 |
(1〜2歯)¥109,450(税抜¥99,500)
/(片側)¥181,500(税抜¥165,000)
/(両側)¥308,000(税抜¥280,000) |
/(両側)¥181,500(税抜¥165,000)
/(片側)¥308,000(税抜¥280,000) |
治療期間 |
約2週間 |
約2週間 |
素材 |
保険レジン床 |
写真 |

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特徴 |
加熱重合レジンでプラスチックの厚みが必要となります |
丈夫さ |

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快適性 |

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味の感じ方 |

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ポイント |
保険治療で安価 |
長所 |
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短所 |
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費用 |
保険の種類・失った歯の数により金額が変わります。
¥5,500〜11,000(税抜¥5,000〜10,000) |
治療期間 |
約1ヶ月〜1カ月半 |
※自費治療の場合、印象料金が¥5,500(税抜¥5,000)かかります。
金属床

▲金属床義歯
金属床義歯(きんぞくしょうぎし)という入れ歯の特徴は、薄く作れることにあります。薄いために、ぴったりとフィットしやすく、しゃべりやすく、食事をしたときの「冷たい熱い」といった温度もお口の中に伝わりやすくなります。
強度もあり壊れにくく、生体親和性が高いのが特徴です。コバルト製やチタン製があります。
ノンクラスプデンチャー
(留め金・バネのない入れ歯)
当院ではスマイルデンチャー、スマイルデンチャーシリコンの2種類を扱っており、患者様に合わせてご提案しています。
・ 食べ物が入れ歯に挟まることが少なく大変快適
・ とても柔軟で、しかも丈夫
・ 薄く・軽く・弾力のある素材でフィットする
・ 通常の入れ歯にあるバネがないので、口元が気にならない
・ 口元が美しく、あなたの笑顔が引き立ちます
・ 透明感があり、歯茎と見分けがつきにくく、入れ歯が目立たない
・ 金属アレルギーの方にも安全で、安心して使用できる
・ 他の入れ歯などと比較して製品の平均寿命が2〜3年と短い
・ 定期的な通院が必要

▲ノンクラスプデンチャー
金属製の留め具を使わないため、見た目が気になる方におすすめの入れ歯です。特殊な樹脂素材の部分入れ歯で、軽量で軽く弾力があります。『部分入れ歯の金属の留め金(バネ)が見えて気になる』という方にはとくにオススメです。入れ歯のピンク色部分自体で歯に固定させますので、大きく口を空けても、入れ歯をしていることがほとんど分からないほど目立ちません。
留め金(クラスプ)が無いことからこの名前がつきました。

▲スマイルデンチャーシリコン
スマイルデンチャーにシリコンを用いた入れ歯です。歯ぐきに接する部分がシリコン製のため、歯ぐきに優しくぴったりとフィットし、痛みが少ないという特徴があります。入れ歯のズレによって痛みが出ていた方からもご好評いただいています。
シリコン裏装で義歯の安定感が格段に良くなります。また、痛みが減り、咬合力もアップします。シリコンの厚みを当初から計算して設計するため、フッィト感がとても良いです。
インプラント・ブリッジ
・入れ歯 比較表
インプラント・ブリッジ・入れ歯はそれぞれに
メリット・デメリットがあります。